肩腱板断裂・損傷(かたけんばんだんせつ・そんしょう)は、肩関節を安定させるための筋肉と腱のグループである肩腱板(棘上筋)の腱が部分的に完全に断裂する、または、損傷する状態を指します。
肩腱板は、腕を上げたり回したりする動作に重要な役割を果たしています。
断裂には、完全断裂と不完全断裂があり、60代男性に多く発症しています。
加齢:年齢とともに腱が変性しやすくなります。
外傷:スポーツや事故などによる直接的な外的力が原因で断裂することがあります。
過度の使用:繰り返しの動作や過剰な負荷が腱にかかり、損傷を引き起こすことがあります。
肩の痛み:特に腕を上げたり回したりする動作で痛みが生じることがあります。
可動域の制限:肩を動かすときに痛みや違和感を感じることがあります。
筋力低下:肩の動きに影響を及ぼし、筋力が低下することがあります。
音がする:肩を動かすときに「ポキッ」という音が聞こえることがある。
診断には、医師による身体検査、画像診断(MRIやCTスキャンなど)が用いられます。
治療方法は、軽度の断裂の場合は理学療法や安静が推奨され、重度の場合や日常生活に支障をきたす場合は手術が検討されることがあります。
早期の診断と適切な治療が重要です。
手術については、鏡視下腱板修復術となります。
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